配色およびカラーグレーディング (Color Scheme & Grading)
色彩理論および調和 (Color Theory)
デザイナーが使う数学的な配色ルールです。

モノクロマティック/トーン・オン・トーン、1つの色相だけを使い、明度と彩度だけを変える手法で、統一感があり洗練された印象

補色対比、赤–緑/青–オレンジのように反対色を並べて配置し、互いを強調して強烈でダイナミックな印象を与える

類似色、青–藍–紫のように色相環で隣り合う色同士を使う配色で、自然で心地よい調和を生む

トライアド配色、赤–黄–青のように色相環上で正三角形の位置にある色を組み合わせ、華やかでバランスの取れた印象

スプリット補色、補色の両隣の色を使う配色で、純粋な補色よりも負担が少なく、より多彩な印象になる

2色/3色の組み合わせ、画面をきっちり2色または3色だけに制限してグラフィック的な印象を与える

カラー・スプラッシュ、全体はモノクロだが特定の対象(例:唇、バラ)だけを赤く彩色する手法
映画的な色調およびグレーディング (Cinematic Grading)
特定の映画ジャンルや監督が好んで使うシグネチャー配色です。

ティール&オレンジ、ハリウッド大作映画の定番配色で、肌(オレンジ)は暖かく、背景(青緑)は冷たくして人物を強調する

サイバーパンク、ネオンピンク、ネオンブルー、紫、黒の組み合わせ

ウェス・アンダーソン、高彩度でシンメトリック、パステル調と原色が混ざったおとぎ話のようなヴィンテージパレット

ノワール、モノクロまたは彩度がほとんどない、暗くコントラストの強いスタイル

セピア、色あせた茶色系トーンで、古い写真や西部劇のような雰囲気

ヴェイパーウェイヴ、80年代レトロ風のピンク、紫、ミント色のグラデーション

テクニカラー、50年代の古典映画のように、色味が誇張されてはっきりとカラフルに見える印象