カメラアングルと視点 (Angle & Perspective)

垂直アングルと権力関係 (Vertical Angles)

カメラの高さによって被写体の位相と雰囲気を決定します。

アイレベルショット、最も平凡で客観的な視線、ニュースインタビューや証明写真のような安定感がある

ローアングル、下から上を見上げる、被写体を巨大で荘厳かつ威圧的に見せる

ハイアングル、上から下を見下ろす、被写体が小さく孤独または無力に見える

垂直俯瞰、頭頂部のすぐ上から90度で見下ろす、料理動画やベッドに横たわる人物の撮影に使用

神の視点／鳥瞰図、とても高い場所から広いエリアを垂直に見下ろす地図のようなビュー

人物の顔と体をどの方向から見せるかを決めます。

正面、カメラをまっすぐ見つめる、誠実で強烈な印象

半側面、正面と側面の中間、ポートレートで最も立体的で美しく写る「盛れる角度」

側面、横顔、目鼻立ちのラインやシルエットを強調したいときに使用

後ろ姿、顔を見せないことで神秘感を与えたり、人物が見つめる風景に集中させる

振り返り、後ろ姿の状態から頭だけ回してカメラを見る魅力的なポーズ

単なる観察者ではなく、物語の中に入り込んでいるような感覚を与えます。

ダッチアングル、カメラを斜めに傾ける、心理的不安、混乱、ダイナミックなアクション、緊迫感を表現

一人称視点、自分の手や足が見え、自分が現場に直接いるような没入感

オーバー・ザ・ショルダー、前の人の肩越しに相手を見る、会話シーンや尾行している感じ

GoPro／ボディカム、広角レンズで揺れているような臨場感、アクションスポーツやFPSゲームの雰囲気

ドローンショット、空中を自由に浮遊しながら撮るようなダイナミックな航空撮影

CCTV視点、上から下を見下ろす荒く監視しているような冷たい印象

カメラレンズの特性を利用して空間感覚を歪めます。

フィッシュアイレンズ、中心が丸く盛り上がり背景が丸く歪む、90年代ヒップホップMVや狭い空間の表現

広角遠近感、近いものはより大きく、遠いものはより小さく見え、空間が広く爽快に見える

短縮法、カメラ側に伸ばした手や足が誇張されて大きく見える、漫画的でダイナミックな遠近法